2歳を過ぎると、子供の場合は、
自閉症特有の様々な仕草、動作を示すようになります。
2歳頃の症状の多くは視覚、聴覚前進の動きに
関係したものです。
2歳頃の視覚症状としては、「視る」ことに
特徴のある仕草が見受けられるようになります。
自閉症の定義は、WHOが定めるICD-10や
米国精神医学会の定めたDSM-IVによると、
要点は、下記のようになります。
・コミュニケーションの質的な障害
・対人関係の質的な障害
・行動・興味の限定、反復的な行動
「これら3つの症状のうち最低でも1つが3歳までに発現し
かつ診断の時点で3つの障害が全部発現していること。」が
条件となります。
この診断基準を素直に読めば、3歳以前の2歳頃までの
子供の診断は困難であるということになります。
というのも、ICD-10や米国精神医学会の定めたDSM-IVの
診断基準によると、3歳以前の2歳頃にこれらの症状や
障害があっても、二才を過ぎて発達が進んで症状がなくなれば、
もともと自閉症ではなかった、ということになるからです。
つまり、よほど2歳頃までの症状が重く、
上記の3障害がはっきりと発現し、二才を超える三才までに
障害が消える可能性がほとんどないケースでしか、
3歳未満の子どもへの診断は判定できないことになります。
その一方で、あきらかな症状がみられる
2歳頃までの3歳未満の子どもに対して
自閉症ではないと診断を下すこともたいへん無責任な話です。
そういったことから、結果的に、病院の医師や福祉施設も、
2歳頃まで年齢の子供に対しては
「もう少し様子を見ましょう」と言うしかないのが現状です。
つまり、「もう少し」とは、はっきりいえば
「3歳になるまで」ということになります。
自閉症の早期診断について(CHATとM-CHAT)
自閉症の早期診断・判定のニーズは高まる一方ですが、
実際、病院や福祉施設が期待に応えてくれるケースは
多くはありません。
特に、2歳頃まで、3歳未満の子供の場合、
明確に診断・判定されることはあまりないでしょう。
しかし、2歳頃までの子供が明確に診断・判定されないのは、
病院や福祉施設が怠慢というわけではありません。
これは、自閉症の定義が、三歳という年齢を区切りと
して見ていることが原因であると考えられます。
しかし、療育は、可能であるならばできるだけ
早くからスタートすることが望ましいと一般的に
言われています。
普通「早く」というのは、大体2歳くらいからの
年齢帯を意味していて、このくらいの歳から子供に
ふさわしい療育をはじめると、より大きな効果が
期待できる可能性が高まると言われています。
そのようなことから、医師が診断してくれない
1歳半〜2歳の段階で症状を判定する方法が
どうしても欲しいところです。
その早期診断ツールとして利用したいのが、
英国のCHAT及びそれを改定した米国のM-CHATです。
CHATは、1歳半の時点で下記の3つの条件
全部に当てはまるケースでは、80%以上の確率で自閉症と
将来診断される可能性がある、というわかりやすい
判断基準です。
1. PP(ごっこ遊び)ができない
2. PDP(要求の表現ではなく、対象物を他人に見せることを目的とする指さし)がない
3. GM(大人の目線をおいかけ同じ対象物を見ること)ができない
また、M-CHATは、米国版CHATというかんじのもので、
このツールも1歳半から2歳児に使用できます。
M-CHATは、23問の質問に答えるだけで95%の精度で
予測できると言われている便利なツールです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080404-00000038-mailo-l03


